たぶん「石灰沈着性腱板炎」に

とりとめもなく

117810整形外科の診察を受けていないので、正式に診断されたわけではありませんが、この肩の痛みはたぶん石灰沈着性腱板炎だと思います。

最初から整形外科の診察を受けないつもりでいたわけではないのですが、いろんなことが重なって、激痛があるにもかかわらず、結局、病院には行かずに過ごしてしまいました。

実は、肩の痛みが出る一週間くらい前からひどい風邪に罹ってすっかりこじらせてしまっていました。なかなか治らないので、病院で抗生物質を処方してもらったのですが、以前にポンタール、ジスロマックを飲んで発疹が出た旨を伝えて処方してもらった抗生物質は、クラリスロマイシンでした。同じマクロライド系抗生物質であることに一抹の不安を感じながらも、一緒に処方されたムコダイン、レスプレンとともに飲み始めて三日目、頭痛がして、ひどい倦怠感に襲われ、かゆみも。何となく薬の副作用を疑い始めた頃に、肩の痛みが出始めました。

1日目

ですので、朝起きたら急に腕が上がらない、髪の毛も束ねられないという症状があったにもかかわらず、「あれ?また五十肩?」なんて軽い気持ちで、むしろ薬の副作用のほうを心配していました。そして、その晩は腕の痛みでなかなか寝付けないので、もみほぐしたり、マッサージしたりしたのですが、かえって痛みが増すようでした。もみほぐしたりしてはいけないようです。

2日目

昨日午後から風邪薬の服用をやめたせいかどうか、頭痛も治り、倦怠感も無くなり、久し振りに気分も良くなって、部屋の掃除をと掃除機をかけたりしていました。しかし、夕方以降、肩の痛みのほうはだんだん増してくるようです。気になって、ネットで調べてみると、五十肩を同じ方で繰り返すことはあまり無いそう。それに、痛みの出方も以前に五十肩をやったときとでは違うよう。では、これは?今の症状から考えると石灰沈着性腱板炎?
夜中になり、痛みはますます激しく、じっとしていることもできないくらいに。痛みのある右腕をピッタリと脇にくっつけていると多少はましなのですが、ほんの少し動かしただけでも激痛が走ります。とうとう布団で寝ていることも出来なくなって、起き出して、ちょうど歯科でもらったロキソニンがあったのでそれを飲んでしのぎました。

3日目

近くの整形外科はどこが良いのか?治療はどのようなことをするのか?ネットで調べているうちに午前11時近くになりました。今日は土曜日。受診するのなら早く病院を決めねばなりません。しかし、抗生物質の副作用かどうか悩んでいるような今の体調で注射やいろんな薬を飲んでも大丈夫かしら?ネットには痛みが我慢できればそのままにしても問題ないという情報もありました。そもそも、痛くて痛くて今着ている服が脱げない!ロキソニンを飲んで湿布を貼ればしのげるかも・・・。悩んだ末、今日は薬を飲んで湿布薬を貼って寝ていることにしました。
夜、就寝する前にロキソニンを飲んで、湿布を貼り布団の中へ。頭の中は常に「痛!痛!痛!」という文字が連打されている感じですが、お薬のおかげで痛みも耐えられる程度に抑えられ、ふと意識を失うように眠りに付き、2-3時間まとまって眠ることが出来ました。

4日目

痛みはあまり変わらず、歯磨きも洗顔もまだできません。しかし、お風呂に入りたくなりました。浴槽に浸かってみると、浮力のおかげで腕の重みが肩にかからず、久し振りに痛みから解放されてほっとする感覚。その時はそれを喜んでいたのですが、お風呂から上がって、体が冷えてくると、今度は痛みが強くなってきました。また、ロキソニンと湿布です。夜は昨夜よりは目の覚める回数も減り、眠れる時間も長くなってきました。

5日目

朝、お布団から起き上がれません。痛いほうの腕が体から少しでも離れると、激痛!少しずつ、少しずつ、痛いほうの腕をもう片方の腕で移動させたりしていたのですが、1時間以上もがいてもどうにもならず、夫に引き起こしてもらいました。その際、また、激痛!涙が出そうで、しばらく声も出せないほど。また、ロキソニンと湿布。
夜、お友達からのメールに気がついて返信しようとするも、痛みで文字入力が出来ません。音声入力で何とかメール作成できました。夜間はロキソニンなしで過ごせました。

6日目

自力ではまだお布団から起き上がれません。元気なときはなんとも思わないでやっていた動作も、いざ、できなくなってみると、動作自体がどうやってやっていたのかわからなくなってきます。痛みのほうはまだずっとあるのですが、それでも、だいぶ楽になってきました。ロキソニン無しでも過ごせます。昨日までは昼間は風呂敷を半分に折って三角巾代わりに使っていたのですが、それも必要なくなってきました。ここまで我慢できたのなら、今更、病院へ行かなくても良いかなと思えるようになってきました。夜、iPhoneのキーを指先で打ってメール作成できるようになりました。

7日目

脇をピッタリつけた状態でひじを90度以上曲げることが出来るようになってきました。しかし、まだ腕を前にまっすぐ伸ばすことは出来ませんので、両手のこすり洗いや洗顔はまだできません。痛み止めの薬は今日は全く使わずに過ごせました。

8日目

朝、自力で起き上がることが出来ました。寝返りはまだ痛みがあって出来ないのですが、首を起こして上半身を少し起こすことが出来、痛みの無いほうの左手を体の下にいれ、背中から押し上げるようにして起き上がることが出来ました。しかし、強い痛みを伴いました。包丁を使って果物などの皮もむけるようになりましたが、切り分けることはまだ痛みがあってできません。

9日目

今日は電車で1時間くらいのところにある歯医者さんへ行くことになっています。痛みのある右肩の近くを人が通り過ぎることに恐怖は感じなくなってきていましたが、やはり、人や鞄とぶつからないように気をつけました。スカーフを三角巾替わりに使って出掛けましたが、楽で、これは良かったでした。夜、痛い方の腕も前に出せるようになり、両手で手洗い、洗顔ができるようになりました。

10日目

寝返りが出来るようになり、痛みの無い側を下にして起き上がれるようになりました。右手で歯磨きができるようになりました。昨日までは歯ブラシを持つことは出来ても、小刻みに動かすことが出来ませんでしたが、今日はそれも出来ました。じゃがいも、りんごなどを包丁で皮をむいてカットすることも痛み無くできるようになりました。

11日目

痛み無く、両手でパソコンのキーボードが打てるようになりました。入浴の際も、右手で左腕を洗うことも、両手で洗髪することもできるようになりました。

12日目

だいぶ自然に布団から起き上がることが出来るようになってきました。ズボンの中に上着の裾を入れ込むのは、まだ痛めたほうの腕を使ってはできません。

大体こんな経過をたどっています。長々と書いてしまいましたが、石灰沈着性腱板炎に罹った際に、整形外科での治療を受けなかったらどういう経過をたどるのかという情報はあまりありませんでしたので、どなたかの参考にでもなればと書いておきました。

鎮痛薬と湿布薬

しかし、石灰沈着性腱板炎に罹ったら、あまりの痛みに大抵の人は病院へ駆け込むと思います。私も、ロキソニンと湿布薬が無かったら我慢できなかったと思います。歯医者さんで貰ってあったロキソニンは途中でなくなりましたので、薬剤師さんのいる薬局でロキソニンSプラスを買ってきてもらいました。H2ブロッカーは石灰消失に効果があるといううわさもあるようなので、ガスター10も一緒に買ってきてもらって飲んでいました。ただ、ガスター10はどの程度の量を飲めば効果があるのかはわかりませんでしたので、ロキソニンで胃が荒れない程度位に考えて、規定量の一日2錠にしておきましたが。

湿布もいろいろ試しました。フェイタスZ、ワールドシップFR(フェルビナク)、サリスターパップ(インドメタシン)、パスマンハップクール、サロンシップ等。私の場合は、この中では、ジクロフェナクナトリウム配合のフェイタスZ(ジクサス)が1日1回24時間効果が持続で薄手というので外出時にも便利で効果も一番大きかったような気がします。その次は、フェルビナク配合のものかな。

その後

発病して二週間近くが経ち、のど元過ぎれば何とやらで、あのものすごい痛みは既に忘れかけています。症状も五十肩と比べて回復の早さが日々実感できます。確かに病院へ行かなくても治りそう。しかし、今、肩の痛みで悩んでいる方がいらしたら、整形外科へ行かれることをお勧めします。私自身もまたもう一度同じような症状になったら、今度はすぐに整形外科に駆け込もうと思います。それが今の正直な気持ちです。

(Visited 3,464 times, 1 visits today)
タイトルとURLをコピーしました