Photoshop Elements9.0にレイヤースタイルを追加し、プルダウンメニューにカテゴリ別に表示する方法

Photoshop Elements Hints & Tips

Photoshop のレイヤースタイルをPhotoshop Elementsでも使いたいと思って、aslファイルをPhotoshop Elementsの所定のフォルダにコピーしただけでは、「全てを表示」に表示されますが、カテゴリ別には表示されません。かなりの数になる場合はやはり 左の図のようにプルダウンメニューにカテゴリ別に表示される方が便利ですよね。少し手間がかかりますが、次のようにすると表示されるようになりました。

Photoshop Elementsのバージョンによってファイル名や、ファイルの保存場所など、多少の違いがあるようです。ここではPhotoshop Elements9.0について書きます。Photoshop Elements6.0とPhotoshop Elements2.0については下記ページをご覧ください。

Photoshop Elements6.0にレイヤースタイルを追加する

Photoshop Elements2.0にレイヤースタイルを追加する

なお、これ以外のPhotoshop Elementsのバージョンについては私の環境では動作確認できませんので、近いバージョンのものを参考にしてみてください。また、この方法を試す場合は自己責任でお願いいたします。

※ここでは 220 Amazing Free Photoshop Layer Styles を例にとって説明します。
上記サイトよりダウンロードして解凍したaslファイル名は「 df 220 Amazing Styles v3.asl 」になります。

準備

・ すべてのフォルダとファイルが表示されるように設定しておきます。
「コントロールパネル」→「フォルダオプション」→「表示」タブ
「ファイルとフォルダの表示」で「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックを入れておいてください。

Step 1

Photoshop Elementsを起動中の場合は終了しておきます。

Step 2

追加したいレイヤースタイルdf 220 Amazing Styles v3.aslファイルを以下のフォルダに入れます。

【VistaとWindows7】ユーザーは

C:\ProgramData\Adobe\Photoshop Elements\9.0\Photo Creations\layer styles

【Windows XP】ユーザーは

C:\Documents & Settings\All Users\Application Data\Adobe\Photoshop Elements\9.0\Photo Creations\layer Styles

Step 3

メ モ帳などでxmlファイルを作成します。xmlファイルを作成するといっても、既にあるファイルを編集すれば簡単です。Step 2 で開いたフォルダの中に 「Bevels.metadata.xml」というのがありますね。このファイルのコピーをこのフォルダ内に作成してください。そして、できた 「Bevels.metadata – コピー.xml」ファイルの上で右クリックして、「プログラムから開く」→「メモ帳」を選んでください。そして、このファイルで <item id=”1″> から 下から2行目の </item> まで、つまり、下の画像で赤で囲んだ部分を削除します。

pse-style7

削除すると下のようになりますね。

pse-style3

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<PSEContent xmlns="http://ns.adobe.com/PSEContent/2.0/">
<subscription value="free" />
<type value="style" />
<category value="$$$/content/category/type/Bevels=Bevels" /> 

</PSEContent>

ここで <category value=”$$$/content/category/type/Bevels=Bevels” /> の行を編集します。

赤文字のところを新たに追加したいレイヤースタイル名にします。
ここでは df 220 Amazing Styles v3 を入れたいので

<category value=”$$$/content/category/type/df 220 Amazing Styles v3=Web220” /> とします。

df 220 Amazing Styles v3 はファイル名、Web220 は プルダウンメニューにおける表示名です。両方とも同じ名前でも良いのですが、「df 220 Amazing Styles v3 」とした場合はカテゴリ名が長くなるので今回は短い名前を付けました。2つあるうちの後ろの方(ここではWeb220となっていることろ)は日本語名も可 能です。追加したいレイヤースタイルに応じてここを変えてください。

できたファイルの中身は次の画像のようになっていますね。

pse-style8

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<PSEContent xmlns="http://ns.adobe.com/PSEContent/2.0/">
<subscription value="free" />
<type value="style" />
<category value="$$$/content/category/type/df 220 Amazing Styles v3=Web220" />

</PSEContent>

 注意! ファイルの中身を編集した際に < >というような全角記号を使用しないよう気をつけてください。< > というように半角の記号を使用してください。

Step 4

pse-style5「ファイル」→「名前をつけて保存」します。

そ の際のファイル名は、「df 220 Amazing Styles v3.metadata.xml 」というように、追加したい aslファイルが df 220 Amazing Styles v3.asl という場合はファイル名から 拡張子のasl を取って metadata.xml を付けます。 名前に日本語を使った場合は特に、文字コードがUTF-8になっていることを確認して保存してください。

保存先は以下のフォルダになっていることを確認してください。

【VistaとWindows7】ユーザーは

C:\ProgramData\Adobe\Photoshop Elements\9.0\Photo Creations\layer styles

【WindowsXP】ユーザーは

C:\Documents & Settings\All Users\Application Data\Adobe\Photoshop Elements\9.0\Photo Creations\layer Styles

Step 5

以下のフォルダにある MediaDatabase.db3 ファイルを OLDMediaDatabase.db3にリネームします。

【VistaとWindows7】 ユーザーは

C:\ProgramData\Adobe\Photoshop Elements\9.0\Locale\ja-JP

【WindowsXP】ユーザーは

C: \Documents & Setting\All Users\Application Data\Adobe\Photoshop Elements\9.0\Locale\ja-JP

Step 6

Photoshop Elementsを起動します。

「コンテンツと効果を作成中」と表示されます。時間がかかりますが終了するのを待ちます。

(私の場合は、「コンテンツと効果を作成中」と表示されないことがありました。C:\ProgramData\Adobe\Photoshop Elements\9.0\Locale\ja_jpフォルダを見ていると作成中であることがわかります。)

効果→レイヤースタイルのプルダウンメニューに追加したレイヤースタイルが表示されるようになります。

レイヤースタイルのサムネイル画像に名前を表示するには下の画像の赤で囲んだところをクリックしてください。

すると、次の画像のように、各サムネイルに名前が表示されます。

 

補足

※ 最初は、「Bevels.metadata.xml」を開いて見て、アイテムを列記していけばよいのかと類推してやってみたのですが、これは失敗!メ ニュー表示はされるのですが、各スタイルのサムネイル画像とスタイル名が一致しません。どうしようかと考え、アイテムを全て削除してしまったらうまくいき ました。
私の場合はこの方法でうまくいきましたが、どんな場合でもうまくいくのか保証の限りではありません。くれぐれも自己責任でお願いいたします。

コメント

  1. ベス より:

    とても詳しい説明をありがとうございました。しっかり書いていただいて、とても助かりました。

    10でしてみましたが、プルダウンメニューには名前の表示はできませんでしたが、その他は大丈夫のようです。

    本当にありがとうございました

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